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アクエリアス アーチェリーver.


東京の新小金井駅で販売されていたアクエリ!!!ついにアーチェリーもメジャー競技になりましたね♪


コメント欄への返信です。蓑虫様からのコメントです。内容が盛りだくさんですので、一つずつ返信を書かせていただきますね。


>リム全体の重量は、矢速に限った議論ではあまり重要では無いように思います。
>リム全体の重量ではなく、その重量配置で考えてみるべきだと思いますよ。
>同じ素材、同じ重量でもリムチップ側が軽くなれば矢は速く飛びます。

理論上ではその通りだと思います。ただ、メーカー間でリムの重量配置には大差ありません。これは矢のFOC(重心)を調べる時と同じやり方で調べればわかります。同じサイズの同じポンドの違うメーカーのリムでぜひ調べてみてください。メーカー同士ではその違いを際立たせるために宣伝で「重量配置がほかのリムとは全然違うんだよ」と言ったりしますが、実際はそんなに変わりません。秤がなくてもできますので。


>不確かな記憶ですがウッドとフォームでは確かウッドのほうが軽かったはずですから見た目ほど
>リム先端部の重さは変わらないと思います。重いのは、特にポンドを下げたときのリム角度に対応
>するためとショック吸収のために根本を分厚くしているのと、偏心ロケータによるものではないか
>と思います。勝手な予測ですので誰か追試をお願いします。秤がありません。

>FXカーブが同じでもカーボンの性能を考えると、リム先端側の重さが変わらない場合はカーボン
>が良いほうが飛びます。同じカーボンでもFX曲線が違うなら面積の大きなほうが飛びます。
>少なくとも矢速の議論でウッドかフォームかを語るのはちょっと間違いなのではないでしょうか。

ここのあたりの話は今回の記事ではなく前回の記事に対していただいたコメントだと思います。
http://blogs.yahoo.co.jp/ryo_h18/5193977.html

難しい話です。蓑虫さんの言いたいこともわかります。ただ、わかっていただきたいのは、この記事は消費者が各メーカーのセールストークに惑わされずに、リムを選ぶ基準に"リムの重さ"を使ってみてはいかがでしょうかということです。

カーボンの質がリムの矢速に影響するのは当然ですね。しかし、それを言ってしまったら消費者は結局販売店の意のままです。

HOYT・サミック・WIN・Nプロ、どのメーカーにしても自分のところのリムに使っているカーボン・FX曲線が一番良いというに決まっています。消費者側にメーカーの使用しているカーボンの質と採用しているFX曲線を検証する方法が確立されていない現状において、議論をカーボンの質とFX曲線に持っていってしまっては、何も語っていないのと同じことになるのではないかと思っています。

FX曲線やカーボンの質のようなメーカーがこうだと言ってしまえば、消費者は信じるしかないようなことではなく、リムの重さ・重心のような消費者側で確かめられるような話をしていけたらと思っています。

日本国内では大量にリムが売れているのに、どのリムが本当に優れているのかについてのコンセンサスがないのは、ショップやメーカーがいつも最後にはカーボンの質とか引き心地のような消費者には確認しようがなく、数値化もできないような話に持って行って、お茶句を濁してきたからだと思うのです。


>フォームに関してですが、各メーカーともどのフォームが最も優れているか試していると思いますが、
>自社で開発しているのかと言えば?です。素材の複合の仕方はメーカー側が開発することですが、
>元の素材を開発するところまで狭いアーチェリー市場でメーカーが出来るとは思えませんが
>実のところどうなんでしょう。

素材を開発することはどこでもしていませんが、これはアーチェリー産業に限らないことで、市場規模が大きい自動車業界でも航空機業界でもそうです。メーカーは素材を開発せず意見だけ言って、コベルコや東レなどの素材メーカーが開発した素材を使用するだけですね。


>実際にアーチェリーに適したフォームを探すのは難しいことでは無いと思いますし、
>複合材料に対する適切な知識とノウハウ、十分なテストがあればどのようにフォームの
>クリープ耐性・接着性等を強化するかを思いつき、フォームに移行するのは簡単だと思います。

難しいのはコストダウンです。問題は大体ここで発生します。メーカーが新しいリムを開発する場合、試作品は1ペア100万円程度かかるようです(素材を変えただけのマイナーチェンジならもう少し安いですが)。そして、その100万円のリムでテストをし、いいリムだという評価が下れば、大量生産します。ただ、この時点で生産コストを1/100にしなければいけなくなります。大抵の問題はここで発生します。

リムを1ペア作るのであれば大して難しいことではないかもしれませんが、「決まったポンド比で原価1万円で1か月に1万ペア作る」のは大変みたいです。メーカーの代弁になっちゃいましたけど…。


>「現時点では」という考え方には賛同します。ただ、それが今かといわれると疑問を感じざるを得ま
>せん。

現状ではどちらかいいのかは自分も判断し兼ねています。


>実際に、フォームはウッドよりも安いのであって、現在のところコストダウン以外にメーカー
>がフォームを使う理由が見当たりません。

メーカーの方ともお話ししましたが、メジャーメーカーでフォームに移行しつつある一番の理由はコストダウンではないです

いち選手にしてみれば、リムに求めるのは矢速や引きやすさでしょう。しかし、リムを製品としてみれば必要とされるのはそれだけではありません。

現在のアーチェリー界のリーディング・カンパニーはHOYTで間違いないでしょう。では、HOYTの使命とは何でしょうか。いいリムを作ることももちろん大事ですが、業界を背負うメーカーである以上、商品の短期間で安定的に供給することも使命のひとつです。

古いデータですが、Nプロは日本でしか販売しておらず、サミックは10カ国で販売されています。それにたいしてHOYTは40カ国で販売されています。簡単にいえば、HOYTだけが商品を供給している国は30カ国もあります。

いくつもメーカーがあり通販が発達している日本ではまず起こりえないことですが、これらの国でHOYTのリムの納期が遅れれば、その国のアーチェリー界にとっては大変な事態になります。

N社の社長さんがフォームを使う理由が分からないと言っておられましたが、「1ペアのリム」で考えれば確かにその通りでしょう。しかし、HOYTのように30ヵ国に確実に大量に製品を供給する使命を持つメーカーにとっては、個体差が少なく納期が確実な素材に移行するのは当然のことだと思います。

前回、N社にリムを注文した時には2か月待ちました。買い替えだったので、別にそれで困ったことは全然ありませんでしたし、出来上がってきたものの性能もよかったのですが、HOYTがHOYTのディーラーしかないコスタリカのショップに対して「今はリムの納期2か月程度だから」と告げたら、たぶんその国の連盟を巻き込んだ大騒動になります。

現在のNプロさんのHPで確認したところ納期は1か月となっていました。このレベルの供給責任でもよいのであれば、センター調節機能やフォームへの移行は起きなかったかもしれません(個人的な考えですが)。

亀井さんのところでも知人から高性能なカーボン素材を分けてもらってスタビライザーを作っていましたが、趣味の企画としてはとても面白いと思います(本人も自分が使いたいスタビライザーを作りたかっただけとHPに書かれています)。

でも、イーストンが同じことができるかといえば、素材メーカーから2~3年の間に安定した量を安定した価格で供給する契約がないは限りは絶対に作らないでしょう。


>パフォーマンスの一定性が要求されるシングルラウンドにおいて、最も点数が出ているリムはウッ
>ドですから、環境の変化や節の問題はあまり説得力を持たないと思います。

その通りですが、これも地球規模で考えるとどうでしょうか。

日本でしか販売していないメーカーであれば、沖縄程度の気候(気温40度くらい)で考えればいいでしょうが、インド(気温50度)やインドネシア(多湿)、エジプト(乾燥)などにもアーチェリー選手はいますし、ここでの環境下では、フォームの方に優位性があるのではないかと考えています。

ウッドかフォームかをNプロさんのような国内の問題として考えれば、どちらかいいのか迷いますが、ロシアの極寒・インドの熱帯でも使用される商品としてリムを設計すれば、やはり、フォームがいいのではないでしょうか。


返信長くなりました。なんか反論ばかりになっちゃいましたけど、また、コメントをお持ちしています。
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